後藤 真由美MAYUMI GOTO

後藤 真由美MAYUMI GOTO

後藤真由美の代名詞である「桜」は清楚で繊麗な細密描画が多く、本意でなくとも観る者は後藤自身のイメージと重ねてしまう。しかし生命とエネルギー、その根源にある自然と密接にかかわることで、自らの細胞を疼かされ創作への意欲を奮い立たせて画面と向き合う時、後藤真由美の本性が晒される。

人目を憚るように人との接触を避け人里を離れた地を訪れては、渓流の狭間や砂浜にイーゼルを立て筆を走らせる。三月東北の山間は膠が溶けないほど指先も悴み、八月の炎天下では黒装束に身を包んでも陽射しが肌に焼きつく。過酷な環境ではあるが、自然の中に身を投じることでしか見えないものに気づかされる。
「生命の存続は闘い。勝ち残れなければ死。残酷ではあるがその瀬戸際に美しさが存在する」(後藤)
眼の前にある現実のビジュアルから発せられる肌に纏わる波動にのみ、表現者としての衝動は駆られる。

美の基準も概念も時代と共に変化する中で、伝統に縛れることなく自由な表現技法を模索しつつも日本画材に拘り、自然の息吹を感じながら異国へと赴く日をイメージして、武者修行の「旅」を続け描く現在のその姿からは狂気を孕んだ美しさが垣間見える。

2020年9月 Office GOTO 広報室

《プロフィール》

1982年 石川県生 神奈川県育
2005年 武蔵野美術大学日本学科卒業

CANSON 初代日本 AMBASSADOR
CANSON PRIZE 日本代表
Creative Solution Awards 2017 特別審査員:御茶の水美術専門学校
平塚市美術館協議会委員

《主要発表経歴》

2008年 初個展:柴田悦子画廊(東京・銀座)
2010年 第21回臥龍桜日本画大賞展入選(高山市・岐阜県美術館)
2011年 第29回上野の森美術館大賞展入選(東京・上野の森美術館)
2016年 個展:そごう横浜店 (神奈川)
2017年 個展:そごう千葉店 (千葉)
2018年 個展:西武池袋本店 (東京)
2019年 第7回郷 桜花賞展 郷さくら美術館(東京・中目黒)
2020年 ビクトリーブーケ展[TOKYO2020応援プログラム]佐藤美術館(東京・新宿区)

《主要パブリック・コレクション》

郷さくら美術館 (東京)
常寂光寺 (京都)
祇王寺 (京都)
鹿児島神宮 (鹿児島)
平塚八幡宮 (神奈川)

作家ホームページ: http://mayumi-goto.com/

作品紹介

  • 天空(サイズ:P20号)
    ※参考作品

  • 水鏡(サイズ:F10号)
    ※この作品は販売対象作品です。

  • 八重を照らす(サイズ:M50号)
    ※この作品は販売対象作品です。

  • Fiery winds(サイズ:F30号)
    ※参考作品

  • 丘に立つ - わに塚の桜 -(サイズ:F30号)
    ※この作品は販売対象作品です。

  • 「皐月」 菖蒲(サイズ:P6号)
    ※この作品は販売対象作品です。

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